今回のホームルームは、15歳でサッカー日本女子代表に選ばれ、2011年女子ワールドカップドイツ大会では「なでしこジャパン」を初優勝へと導き、自身も得点王とMVPを獲得し、「国民栄誉賞」「FIFA最優秀選手賞」などを受賞した澤穂希さんのお話。

「自分の人生は自分で決める」。彼女は幼い頃から、自分のやりたいこと、進むべき道は全て自分で決めて行動したといいます。三歳で水泳を始めたのも、六歳でサッカーをやると決めたのも、アメリカのチームに移籍するために、折角入った大学を中退したのも、最終的には自分で決めていました。彼女の最大の決断といえば、昨年末に発表した現役引退だそうです。何度も何度も自問自答し、心と身体が一致しなくなったことを認識したための決断だったそうです。

そんな彼女も迷うことが当然あります。そんな時、彼女が思うのは、迷うのは、自分がそれをやりたいときではないかということです。やりたくなければ、そもそもはじめから迷うことはないと。やりたいと思うから迷う。それなら、まずはやってみればいい。やって後悔したほうが、やらずに後悔するよりも何百倍もまし。そう考えてこれまで走り抜けてきたそうです。
時にやってみた結果、試練とも言うべき困難に陥ることもあったそうですが、彼女はそのたびに強くなっていく自分に気付いていたそうです。踏ん張った経験があったからこそ今の自分があると。嫌なことや失敗がないと人は成長しない、失敗するからこそ次の機会の選択肢が増え、視野が広がると彼女はいいます。

また、常に前向きな言葉を使うことを心がけ、うまくいかないときこそ逃げない、困難を直視し、打開策を考え、「もうダメ」と思ったときが一番成長できると自分に言い聞かせているそうです。

「決断すると、次が見える」。人生の中で、彼女自身多くの決断をして今日に至りました。その積み重ねが今の自分を作っているといいます。決断するときは、それ相応のリスクを覚悟して思い切る。決断してみて、思ってもみない事態が起きたり、後悔したり、落ち込んだりすることもあったそうですが、それも含めて自分の人生だと思っているそうです。一番怖いのは、失敗を恐れて何も決断しないこと。決めなければ何も始まらない。行動するから次の選択肢が見えてくると彼女はいいます。

生徒の皆さんも、これからの人生数多くの決断を迫られる時がきっときます。そんな時に、彼女のことを少しでも思い出して、失敗を恐れず一歩前へ踏み出すための原動力となれば幸いです。

文責  日野